かんだ内科クリニック かんだ内科クリニック

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Tel.0791-76-6700

診療について

正しい診断や治療経過の評価には、適切なタイミングでの検査が必要です。特に心不全や不整脈、動脈硬化など心臓や血管の病気については、遠くの専門病院を受診せずとも当院で検査できるよう検査機器を準備しました。また、糖尿病の程度を診断するヘモグロビンA1Cや肺炎などの重症度を表す血算やCRP値については院内で検査することで、十数分後には治療に反映できるようにしております。

【心電図検査】心臓の動き(電気信号)をデジタルで保存

心臓は自ら電気信号を発し、その信号が心臓の筋肉内を伝わることで終始休みなく動いています。心電図はその電気信号が伝わる様を記録することで、不整脈や心臓の筋肉の異常を診断する循環器診療においては基本となる重要な検査です。
当院では心電図のデータをデジタルで保存。そのことで10年以上の長期間を経ても、当時のデータを鮮明に確認できるようになっています。

心電図検査

【X線装置】様々な体位で患者様の状態をX線検査

当院ではX線検査室を通常より広いスペースをとっています。広いスペースを確保することで、看護師の補助を容易にし、立位および臥位(寝た状態)、うつぶせでのX線検査など、患者様にストレスを与えることなく行います。画像はデジタルデータとして保存することで、細部を拡大して観察したり過去の画像と容易に比較したりすることができます。

X線装置

【超音波診断装置(心エコー・頸動脈エコー)】心臓や血管の状態を超音波で検査

超音波を用いて心臓や血管を観察し、心不全の程度や弁膜症の有無を確認。動脈硬化や血栓症などの状態を診断します。
特に心疾患の恐れがある方や治療中の方は定期的に検査し、病状の経過観察を行うことが重要です。検査には20~30分の時間がかかるため、検査の予約が必要です。

超音波診断装置

【血圧脈波検査装置(ABI・PWV)】ABI検査で血管のつまり具合を測定

■ABI(Ankle Brachial Index:足関節上腕血圧比)
正常では足首の血圧の方が、腕の血圧よりも高くなります。しかし足の血管が狭くなったり詰まったりすると血流が悪くなり、足首の血圧が腕の血圧より低くなります。両腕と両足の血圧を同時に測定することで、患者様の状態を正確に把握します。

血圧脈波検査装置

PWV検査で血管の硬さ・しなやかさを測定

■PWV(Pulse Wave Velocity:脈波伝播速度)
心臓から押し出された血液の脈波は、血管の壁や血液を伝わって手や足といった末梢まで届きます。脈波は血管の壁が硬いほど早く伝わるという性質があり、脈波が動脈を通じて末梢まで届く速度をPWVと言い、その値で血管の硬さ・しなやかさを測定します。

いずれも動脈硬化の程度を診断する検査で、受診日の当日に可能な検査です。

【ホルター心電図検査】24時間の心電図測定で、より正確な情報を把握

不整脈や狭心症の心電図異常は必ずしも診察中に確認できるものではありません。ホルター心電図検査は、約1日間小さな記録装置を装着していただき、心電図を24時間記録します。安静時だけでなく運動中や睡眠中も記録し、日常生活の中で心電図が記録できることから、より現実的な心臓の活動を確認することができ、異常も発見しやすくなります。また、シャワー程度なら装置を装着したまま浴びることも可能ですので、生活に大幅な支障をきたしません。

ホルター心電図検査

【24時間自由行動下血圧測定(ABPM)】携帯型血圧計で、高血圧の正確な情報を取得

■ABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring)
高血圧症の診断や治療評価は、家庭血圧の記録とクリニックで測定した血圧を指標に行います。一方で注意が必要な高血圧のタイプに早朝高血圧と呼ばれるものがあり、夜間睡眠中も血圧が下がらず、ずっと高いままのタイプ(持続性高血圧)と朝方に血圧が急上昇するタイプ(モーニングサージ)があります。持続性高血圧は心臓疾患、モーニングサージは脳卒中のリスクが高まることが知られています。
ABPMは携帯型の血圧計を装着し、ご自宅で過ごしていただきます。1日の血圧を30分~1時間ごとに測定記録し、高血圧治療の評価や危険な高血圧のタイプを診断します。

24時間自由行動下血圧測定

【スパイロメーター(呼吸機能検査)】ぜんそくや肺気腫など、肺の機能を検査

肺の容積(肺活量)や空気を出し入れする換気機能を検査する装置です。主に気管支ぜんそくや肺気腫の診断に用います。また、治療効果の確認のため、定期的に検査することもあります。受診日の当日に可能な検査です。

スパイロメーター

【簡易型睡眠モニター(睡眠時無呼吸検査)】睡眠中の無呼吸、その状態を正しく診断

睡眠中に呼吸が停止する睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠障害を来すだけではありません。心臓、脳、血管に負担をかけることで、心不全や狭心症、心筋梗塞、不整脈などの心疾患や高血圧、さらに脳卒中の発症リスクが高まることがわかっています。
『簡易型睡眠モニター』はご自宅で装着することで、普段の睡眠中の呼吸データを収集し、SASの重症度の評価を行います。重症と診断された場合は睡眠中にCPAPと呼ばれる呼吸補助装置を用いて治療します。SASの治療をきちんと行うと、長生きできる可能性があることがわかっています。

簡易型睡眠モニター